経営環境の変化と予算管理への提言
企業と取り巻く環境は、大きく変化していることに、ほとんどの人が異論はないであろう。
それぞれの企業の置かれている位置によってさまざまであるが、特に言えることは、変化のスピードが速いこと、そしてグローバル化の進展と競争の激化、情報通信技術の進化などによるスピード化、組織構造の変化などがあげられる。
この経営環境の中で、企業は伝統的管理会計を継続している。
一方、伝統的管理会計すら必要がないとして、それすら取り入れていない会社は中小企業を中心に多くある。
管理会計が必要か?必要でないか?
の議論もさることながら、すでに管理会計を導入している企業も、取り巻く環境の変化に対応せずに相変わらずの予算管理をし、それを業務として運用するために優秀な人たちのパワーをそこに費やしていることは実に嘆かわしい状況に多くの企業がある。
よく「どんぶり勘定」とバカにした言い方でいう。
本当にどんぶり勘定ではいけないのか?
あのJAL(日本航空)にもすばらしい中期経営計画や再建計画はあったが破たんした。逆に中期経営計画などなくてもたくましく生きている企業もある。
また、損益の中期計画だけでなく、バランスシートの中期計画は需要である。伝統的管理会計は損益が主となりがちである。
経営環境の変化のスピードを乗り越え、生き残るためには、経営戦略が重要になってくる。そのためには、会社の方向を示す「ビジョン」があり、それにそった経営戦略を展開することが、会社運営に求められている。
右肩上がりの成長期においては、成り行き的管理でも充分であった。
ただし、立派な管理会計や予算管理のしくみがあってもこの経営環境は乗り越えられない。
脱予算経営の実践にもとづいた本
著者が、脱予算経営をBorealis社(ヨーロッパ石油化学大企業)とStatoil社(スカンジナビア大企業)へ導入した経験に基づいた貴重な本です。専門的なところもあるので翻訳に少し理解しにくいところもありましたがすばらしい本だと思います。Review by agre , 2011/01/08
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